- 生活の中の紙
- 2011.04.27
カレンダ-に使用する紙。
こんにちは、ダイゲンの田邊と申します。初めての登場です。今後も宜しくお願いします。今回は「カレンダー」に付いてです。
私達の家庭や、オフィスに必ず飾って有る「カレンダー」が現在の様な形式になったのは、いつ頃からかご存知ですか?
色々な資料によると、「暦」に広告を入れる様になったのは、江戸時代の幕末からで、業種的には、運送業・問屋業・薬屋、旅館業などが多かった様です。明治になってから木版や活版の一枚暦が大量に出回ると同時に、ありとあらゆる商店が店名入りの「暦」を作り、大正時代になると、更に「広告暦」はいっそう流行し、いっしか「暦」は頂戴する物という認識が一般的に広がり、現在の企業のノベルティ・ギフト形式になりました。
紙質にしても、以前は高級感あふれるグロス調のア-ト紙やコ-ト紙が、もてはやされていましたが、現在は落ち着いた「マット調・ダル調」の用紙が主流になっています。
近年の「全国のカレンダー展」に出品されたカレンダーを見てもその傾向がはっきり出ています。
マットコ-ト・マットア-ト・グロスコ-ト・上質紙・ケント紙・特殊紙などが多いみたいですが、環境保護の観点から、再生紙や非木材紙を使用する企業も増加しています、更に製本方式も経済的な「天金具」方式から、環境面やリサイクル適正に配慮した「マーブル」方式と呼ばれる「ホットメルト」方式の採用が多くなったそうです。
単なる「暦」としてだけではなく、企業メッセージや商品の広告媒体として活用される、日本のカレンダーはデザイン性の高さや
装飾性の良さから、年末の贈答品として利用されるなど、いまや日本独特の文化を形成しています。
(企業のノベルテイカレンダー70%、店頭で売られる一部売りの既製カレンダー30%、都市部では一世帯あたり約7部、減少中)
今後も私達日本人は、この習慣を守って活字文化を大事にしたいものです。
それでは、また後日お会いしましょう。