紙加工ダイゲン

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紙の新商品情報
2012.09.28

紙と化学 複写する紙

こんにちわ。村上です。
表題が固いのですが、またまた紙のよもやま話をひとつ。
今、身近にある紙のほとんどはいわゆる洋紙と呼ばれ、大型の製紙マシン(最新の大型機械は、全長300mも
あります)によって作られています。少々乱暴ですが、製紙の原理は、木材の繊維を原料に、手漉きで作る和紙のやり方を発展、高度、高速化していったものと言っていいかと思います。
そこで化学ですが、紙を作るためには、実に多くの薬品や溶剤などが使われています。
原料のパルプ作り、漂白、表面加工など、あの0.1ミリ以下の薄い紙にもいろいろなものが使われています。(もちろん、最近は環境に配慮した安全な材料を使用しています。念のため)
このように、化学と密接な紙ですが、まさに化学製品と呼んでもいいような、複写する紙があります。
皆さんのまわりにずいぶん前から普通にある紙、ノーカーボン複写紙をご紹介します。
目新しい紙でもないのですが、保険の契約書などで使われ、ボールペンで記入されたことはだれでもあると思いますが、なんにも印刷されていない、真っ白の状態ではあまり出回ってはいないと思います。
紙通販ダイゲンのサイト、ノーカーボン複写紙のところに、くわしく説明してありますが、0.08~0.09ミリ
の薄い紙の裏側に、マイクロカプセル(カゼ薬のカプセルと同じような微小なカプセル)が引っ付いているとは
驚きです。いろいろな利用の仕方があると思いますが、仕事でも、個人でも是非いろいろにお使いください。
余談ですが、ノーカーボン紙を作っているのは、日本製紙をはじめ、王子、三菱、大王の製紙メーカー4社と、もう1社、富士フイルムの5社が作っています。
紙から発展していった製紙メーカーと、高度な化学性から入ってきた、総合化学メーカーの富士フイルムが、紙を作っているのは、一般の方には以外かもしれませんね。

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